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旅をすると物語のサブストーリーが読める電子小説『The Silent History』が凄い!

村上春樹さんの新作「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が60万部を記録し、売り切れの書店も続出するなどかなり盛り上がっていますね。夜更かしして読んだ女子もいるのでは?一方、アメリカではある小説が「革命的だ!」と話題になっています。

電子書籍『The Silent History』は内容は普通の連続小説ですが、機能が今までとはちょっと違います。iPhoneに内蔵されているGPS機能を利用して特定の場所に行くと、小説の一部が読める「GPS連動小説アプリ」なんです。

アドオンで購入できるメインストーリーはざっと500ページほどありますので、まずは通常通り小説を読みましょう。次に、メインストーリーをより深く、幅広く楽しみたかったら、スマホと旅に出ましょう。指定された場所の10メートル以内に行けば、その場所のサブストーリーを手に入れることができます。

物語は頻繁にアップデートされており、現在ではアメリカ全域の数百ヶ所にチェックポイントがあるそうです。すべてを訪れることは難しいですが、サブストーリーを読めば読むほど、物語をより楽しむことができます。

近くにチェックポイントがなくても、本編だけで話は独立しているので、物語の内容はじゅうぶん理解できるとのこと。これなら外出できない人も心配いりませんね。

実は日本でも、2009年に『各駅小説の旅』というGPS連動小説がありました。山手線の駅でGPSを作動させるとその駅のショートストーリーが読めるという、『The Silent History』の先駆けのようなアプリです。残念ながら現在は配信されていません。

また、『コロプラ』などのGPS情報を扱ったゲーム(位置ゲー)も人気ですね。大手宿泊予約サイト「じゃらん」では、位置ゲーの「コロニーな生活」とタイアップし、ゲーム内でアイテムと交換できるカード付きの宿泊プランを提供しています。

現実と空想世界を組み合わせるサービスは今後も出てくるのではないでしょうか。ゲームと同じく、小説でも活用方法はたくさんありそうですね。たとえば・・・

*地域限定小説で町おこし。主人公がご当地をめぐる話は地域性も出ておもしろそう。

*アニメやマンガとのコラボ。聖地巡礼(物語の舞台となった地を実際に訪れること)と合わせて楽しめそう。

*仮想デート。場所を移動しながら小説でデート気分が味わえる。現実風景にかわいい子が現れるARアプリでもうさみしくない。

アイデア次第でいくらでも発展しそうです。

まだ『The Silent History』の日本版は出ていませんが、近い将来日本でもリリースされたらうれしいですね。小説の楽しみ方が今後ますます広がりそうです。

■ AppStoreでダウンロード

(ライター:らいら