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「ネットの実名制」は本当に荒らしやネットいじめを減らすの?

あなたはネット上に顔写真や本名を公開する事についてどのように考えますか?

 

増えるネットの「実名・顔写真」公開

実名・顔写真推奨のFacebook日本国内ユーザーは2,200万人を超え、ますます増加の一途をたどっています。Twitterでも本名や顔写真で登録している人も増えていますよね。Twitterでは電話番号をさらして、知らない人からの電話を楽しんでみたり、銀行口座番号をさらして少額募金を募ったりする、いわゆる“祭り”も流行しました。

海外のネットサービスでは実名や顔出しは結構当たり前に行われているということもあり、また、ユーザーが自らの本名と顔を明かしていることにより、モラルの低い行為を抑制する働きがあるのではないか、と「ネット実名制」の有用性を訴える論調もあります。

 

■匿名性より実名制のサービスのほうが安心して使える?

一方、日本では「ネットで個人情報を公開するなんて怖い」という声が根強いのも事実。他人による個人情報晒しや、ストーカー被害への懸念。Facebookも上陸当初は「「実名で登録しなくちゃいけないSNSなんて流行らない」と言われてきました。

実際に、国内の某大手匿名掲示板は、ユーザーによる悪質な書き込みが目に余るとし、ニュースで何度も取り挙げられてきました。

こういった事例も追い風となり、匿名制のサービスよりも実名制のサービスの方が安心して使えると考える人も少なくないようです。特に年配層よりも、若い世代のほうが、顔写真や本名を公開することに抵抗感が薄いよう。Twitterに本名などの情報を載せるということは、そのサービスを信用している、ということかもしれません。

しかしそれは本当なのでしょうか? 本当にネットサービスは実名制を強要すると、いわゆる“荒らしコメント”や“ネットいじめ”は無くなるのでしょうか?

 

■実名制にしてもネット荒らしは0.9%しか減らなかった!?

実はお隣、韓国ではこの「ネットサービスは実名制と匿名性、どっちにすべき?」という問題をとても真剣に考えており、ある実験を数年前から行っていると、ニュースサイト『TechCrunch』は報道しています。

同サイトによると、韓国はまず2003年に、政府のwebサイトを完全実名制にしました。ほぼ同時に、年間訪問者30万人以上のwebサイトも同様に完全実名制にし、ユーザーのコメントをチェックしたそうです。

その後しばらく検証は続き、2007年には年間訪問者10万人のサイトにも範囲を広げ観察し続けました。

それまでの考えでは、実名制にする事によってコメント欄が荒らされたり、誹謗中傷などの書き込みは減ると考えられてきましたが、なんと結果は実名制にする前と比べ、0.9%しか荒らしコメントは減っていなかったそうです。

それどころか、個人情報を欲しがるハッカー達の格好の的となる結果に。つまり、インターネットで実名制を強要しても、誹謗中傷や荒しコメントの抑制にはならないと判明したわけです。

 

この結果が日本に当てはまるかどうかは別ですが、Facebooはユーザーをどんどん拡大させていますし、その他のSNSでも本名・顔出しがポピュラーになりつつあるよう。

この傾向がそのまま「日本人のSNS利用時のモラルが良くなった」と考えるのはちょっと早いのかもしれません。

 

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【参考】

※ Surprisingly Good Evidence That Real Name Policies Fail To Improve Comments – TechCrunch

(ライター 斉藤雄二